我が家の食卓の話題はオリンピック。
オリンピックが無ければ、世間から注目される事もない種目。
テレビに映る事もない選手達が頑張っている。
「すごいね、よく頑張ってるよね」
息子も感嘆しきり。
彼は野球ファンだから野球を応援してるんだろう。
私はテニスとゴルフですが、
やはりテニスとゴルフのトップ選手は経済的にも恵まれているし、
オリンピックよりもメジャーな大会があるから、
他の競技とは少し違うかも知れない。
ジョコビッチはと「暑い」と訴えていた。
確かに暑いし大会側も時間変更をした。
「だけど他の競技ではそういった文句は聞かないね」
息子は言う。
テニス男子シングルス決勝を観た。
ジョコビッチを準決勝で破ったメドベージェフがロシアのカチャノフを圧倒した。
後で知ったのだが、途中で
カチャノフは外から聞こえるデモの声がうるさいと言ったそうだ。
テニスは上空を飛行機が飛んでも、サーブを止めるスポーツだ。
カチャノフはメドベージェフの強さを認めていたし、
クレームもただうるさいと言っただけだけど。
しかし、私は日本の現実を見せられた思いがした。
壁の内ではオリンピックが行われ、
外ではオリンピック反対のデモがあり、パンデミックが始まっている。
スポーツ好きの、筋肉脳の私でもオリンピック反対の人達の意見も分かる。
オリンピックで感染が広がらないと言っても、
オリンピックを理由に人の気持ちが緩むのは確かだ。
この状況で緊急事態宣言は説得力が無い。
矛盾してるもの。
息子達を見ていると極めてクールだ。
仕事の合間にオリンピックの結果を見るくらい。
マスコミの恣意的な報道に踊らされる事もないし、
淡々と日常を過ごしている。
高齢者はというと、
朝から近くの工事現場も、スーパーマーケットの駐車場案内も
高齢者ばかり。
猛暑の中で働いていらっしゃる。頭が下がる思いだ。
地方に住む方は東京の状況を心配していらっしゃると思うが、
案外、
若者も中高年もそれぞれの世代でできることをやっている。
去年よく言われた、日本の「ファクターX」は
マスクとbehavior じゃないかな。
東京は思ったより秩序が守られている。
きっと大丈夫。
そして松山選手、ありがとう。
結果は少し残念だったけど最後まで楽しませてもらいました。
彼のオリンピック出場に感謝です。
あなたの挑戦はまだまだ続きますね。